不倫をしていたことがばれてしまった場合、相手のパートナーは、自分の愛している人を奪われたり、自分の愛している人から裏切られる形になるため、憎しみや悲しみから離婚という選択をする事も多いと思います。
また、何らかの原因でパートナーとの愛情が薄れてきている場合には、不倫の発覚をきっかけにして、パートナーと離婚する場合もあります。
このように不倫が発覚した場合に、離婚に至るケースはどれくらいあるのか、不倫がパートナーにバレてしまった場合の離婚率について紹介します。
不倫発覚後の離婚率は約10%
幸せを夢見て結婚する人が多い中で、毎年入籍した数の約3分の1ほどの夫婦が何らかの原因で離婚しています。その中でパートナーの不倫など異性問題が原因で別れる率は10%ほどと言われています。
つまり、30万組が入籍すると、そのうち10万組が何らかの原因で離婚。離婚したうちの1万組が不倫が原因の離婚ということになります。
このように考えると不倫が発覚して離婚する確率は、離婚した全体の数から見れば少ないように感じますが、不倫したからといってすべての夫婦が離婚するわけではないため、それだけ多くの人たちが、結婚した後もパートナー以外の異性と不倫していることが分かります。
不倫の離婚率は男女で異なる
不倫には、奥さん(女性)が不倫をしていた場合と、旦那さん(男性)が不倫している場合、どちらも不倫している場合など、さまざまなケースがあります。
その中でも離婚率が高いのは、奥さん(女性)の不倫が絡むケースです。不倫が旦那さんに発覚すると、離婚率は約80%と非常に高くなっています。一方、旦那さんが不倫したのが発覚することで離婚に発展する率は、20%~30%程度と言われています。
つまり、男性の不倫は離婚に至らないケースも多いですが、女性の不倫は離婚に至るケースが非常に多くなっているのです。
女性の不倫が離婚に繋がりやすい理由
同じ不倫の関係なのに、旦那さんが不倫している場合と、奥さんが不倫していた場合で、奥さんが不倫しているのが発覚した方が離婚率が高いのには訳があります。
男性は仕事で稼いで、女性は家庭を守るというイメージが今でも一般的にあると思います。強く言えば男尊女卑にあたりますが、現実的な問題として夫婦共働きで子育てをし、夫婦共に同じような生活を送る事は難しい家庭が多いのではないでしょうか。
そのため、家庭を守るべき女性が家庭を壊していることにイメージが悪かったり、男性側が許せなかったりすることがあります。
実際、芸能人などで不倫問題が起きても、不倫していた男性は笑い話で済ませることが出来るのに、女性は仕事を追放されたり、社会的制裁を受けやすくなってしまうのもこういった背景があるようです。
また、不倫をした場合、男性はあくまでも不倫の関係(肉体的)と、割り切ることが出来る人が多いのに対して、女性は恋愛関係になると相手にのめりこんでしまう(精神的)ことが多いです。そのため、女性が不倫に走ってしまう場合は、不安を解消するなど、精神的な部分から不倫相手にハマることが多く、不倫が発覚したあとの夫婦関係の修復が難しくなることがあり、のめり込みやすい女性は自ら離婚を選び、不倫相手の男性と一緒になろうと考える方も多いといった理由もあります。
実際に、旦那さんが不倫するよりも奥さん側が不倫した方が4倍ほど離婚率も高まります。
女性の不倫が離婚に繋がりやすい理由には、男尊女卑のような昔ながらの考え方もありますが、そもそも男性と女性で脳の働き方からして違い、不倫をする理由も違うため、離婚率も違うという事になります。
不倫は離婚の原因として多い?
恋愛して結婚しても夫婦生活が長くなってくると、相手を尊敬する気持ちが薄れてきてしまったり、初心に帰ることが出来なくなってしまうことがあります。様々な要因が重なって、夫婦生活を続けていくことが出来ないと判断すれば、離婚の原因となります。
すべての離婚原因の中で、不倫問題で離婚する夫婦の割合は約1割程度と言われていて、少ない方というイメージがありますが、実はすべての離婚原因を割合で示してみると、不倫が原因で別れる夫婦は意外と多いのです。
離婚の原因として多い理由ベスト3
1.性格の不一致
すべての離婚原因の中から多い順にランキングを作ってみた場合、一番多い離婚原因は性格の不一致です。付き合っているときはあまり分らなかった、または性格がなんとなく合わないことは分かっていたけれど、一緒に暮らしているうちに理解しあえるようになると考えて結婚した場合、性格や価値観などの違いから相手のすべてを嫌と感じてしまうこともあります。
性格の不一致・価値観の不一致などは、表面的にはなんとでもとれるため、夫婦のどちらかが不倫を隠して離婚しているだけで、数字に表れていないだけの可能性もあります。つまり、この1位の性格の不一致の中には、潜在的に不倫が原因で離婚している例も含まれる可能性があります。
2.DVやモラルハラスメント
次に多いのは身体的精神的暴力です。身体的暴力はDV、言葉による精神的な暴力はモラルハラスメントと呼んでいます。いずれにしても、暴力をふるっている方は相手にダメージを与えているという意識がない人が多いです。また、DVやモラルハラスメントを行う多くの人たちは、ダメージを与える自分が悪いのではなく、自分にこのようなことをさせた相手が悪いと考えています。カップルカウンセリングなど治療法も出てきていますが、DVやモラルハラスメントはなかなか改善せず、離婚に繋がる事が多いです。
3.不倫
3番目が不倫など異性問題になります。不倫は愛するパートナーを裏切る行為です。そのため不倫がばれると裏切られたという思いや、愛する人をとられたという憎しみからパートナーと別れようとする人が多いです。また、パートナーに対して愛を感じていない場合は、不倫していた相手に本気になり、パートナーに離婚を迫ることもあります。
不倫の復讐として絶対別れないという方法もありますが、不倫の関係を続けつつ憎しみあいながら同じ家にいるのは苦痛なため、やはりパートナーを許すことが出来なければ離婚を決断する人が多いです。
バレたけど離婚したくない場合の対処法
旦那さんが不倫した場合、奥さんに不倫がばれても離婚率は低いので、奥さんに謝罪した後しばらく奥さんに尽していれば、奥さんが離婚を考えるのをやめてくれる事があります。しかし、奥さんが不倫していた場合には、本気になりやすいことや、家族を粗末にしてしまいがちなことから、離婚率が高くなってしまいます。
確かに不倫はして、発覚してしまったけれど、パートナーと別れる気はないというのであれば、まずはパートナーにしっかりと誠意をもって謝りましょう。その時、もう二度と不倫をしないと誓うと、次不倫した時には離婚するという証明にすることが出来ます。不倫の経験が少ない場合には、誤って二度と不倫をしないことで夫婦仲を改善させることも出来ます。
本当は不倫は社会的に認められていない関係なので、できるのであれば発覚した時点で不倫相手とは付き合いをやめ、不倫関係を清算しておくといくらかパートナーの心証がよくなります。
また、不倫関係は法的に効果を発揮するのは、お付き合いしている上で相手と一線を越えたかどうかが問題となります。そのため、不倫相手と確実に一線を越えているとわかる絶対的な証拠がなければ、不倫で訴えても不倫とはみとめられないこともあります。相手に不倫しているという決定的な証拠をつかませないことで、不倫していないと言い逃れすることもできます。
まとめ
不倫はパートナーから愛する人を奪う行為であり、社会的にも許されない行為です。パートナーが不倫をしている事を知って離婚する場合だけでなく、自分の不倫の関係が本気になり、パートナーに対しての愛情が薄くなると、不倫していた方から離婚を要求する場合もあります。
離婚した総数の中で直接不倫が原因で離婚する率は10%と少ないように感じますが、他の原因の中にも不倫が関係したりしていることもあり、不倫の発覚がきっかけとなって離婚する割合は思ったより高いのが実情です。