注意点とリスク

付き合ってから既婚者だと告白された場合の対処法と付き合うことの危険性

同じ職場や趣味が同じなど、何かしら共通点があると、それがきっかけで相手へ好意を抱くこともあります。相手も自分に対して好意を抱いてくれていれば、恋愛関係へと発展していきます。

しかし、お付き合いが始まってから相手が既婚者だと知った場合、あなたに罪の意識はなかったとしても、その恋愛は不倫へと変わってしまいます。

不倫関係の状態で相手のパートナーにばれてしまうと、慰謝料を請求されるなど、あなたもその責任を追求されることになります。

恋愛をしていただけなのに、相手から自分は既婚者だと告白されると、どうしたら良いか迷うと思います。そのような場合これからどう対処していけば良いのか、少し冷静になって考えていきましょう。

まずはあなたがどうしたいのかを考える

人を好きになることは決して悪いことではありません。たとえ相手にパートナーがいたとしても自分の気持ちを変えることが出来ないほど、本気で愛してしまった場合には、リスクを覚悟で付き合うという方法もあります。

しかし、相手は付き合う時点で自分に独身であるという嘘をついた、もしくは結婚していることを隠していたことになります。そのような相手を許せるのか、愛せるのか、また、不倫のリスクや障害を乗り越えてまで付き合う覚悟があるのかなど、まずは自分がどうしたいかについて、気持ちを整理し考えることが大切です。

取れる選択肢は主に4つ

通常の恋愛でも様々な障害や駆け引きなどはありますが、相手が既婚者だったと分かった場合、別れるには自分の今までの気持ちを整理しなけばなりませんし、付き合いをそのまま続けるのであれば様々なリスクが伴うことを覚悟する必要があります。

付き合ってから相手が既婚者だと発覚した場合、自分の中で考え、行動できる対処法は主に4つあります。

内緒で付き合い続ける

相手が既婚者だと分かったからと言って、一度好きになってしまった気持ちをすぐにリセットすることはできません。あなたが本気である場合、将来の事も考えながら不倫とわかっていても周囲にばれないようにして関係を続ける方法です。

あなたの気持ちを優先した選択ですが、あなたがいくら本気であっても、相手は既婚者で家庭があるため、相手が離婚してくれるまでは常に2番目の存在になってしまいますし、リスクも伴います。今後一緒になるには超えなければならない障害は多くあります。

この場合でも不倫には違いないので、周囲の人たちや、付き合っている相手のパートナーにばれないようにする必要があります。ばれると慰謝料を請求されたり、復讐を受けたりして社会的信用を失ってしまうこともあります。

割り切って関係を続ける

関係をそのまま続けるという意味では、内緒で付き合いを続けることとほとんど変わりはありませんが、気持や関係を割り切って付き合っていく方法です。

相手が既婚者だと知る前の恋愛関係には戻れず、あなたは常に2番目の存在だと割り切って関係を続けるということになります。好きになった相手と別れるわけではないので、一緒にいる時間や空間はある程度今まで通り続けることはできます。

この場合、相手に対しての恋愛感情をある程度抑えて、気持ちを整理させながら付き合うことで、何かトラブルが起きた時などにはすぐ別れることもできます。また、休日などに相手が家族と出かけているのを見ても嫉妬などの感情を持たないため、内緒で付き合いを続けるより関係が長続きすることもあります。

きっぱり別れる

恋愛することは悪いことではありませんが、相手が既婚者であると知った時点からその関係は不倫へと変化してしまいます。まったく知らない状態であれば、法的な責任を問われることはありませんが、知っている状態で付き合いを続けるとそれは不倫とみなされ、あなたにも非がある状態になってしまいます。

不倫関係をずるずる続けていることによって、相手のパートナーから慰謝料を請求されたり、密告されて社会的信用を失ってしまうなどのリスクを背負ってしまうこともあります。また、相手の家族を傷つけたり壊したりしてしまうこともあります。

相手が既婚者だと分かったからといって、相手に対する恋愛感情をきっぱりと捨ててしまうことは難しいことですが、あなたや相手にとって一番ダメージが少ない方法です。

不倫相手が離婚するまで待つ

相手が既婚者であることをわざわざ告白してきたという事は、相手が自分の奥さんに対して不満を抱いていて、今後離婚をし、あなたと一緒になりたいと考えている場合と、あなたとの将来については考えていない、不倫だけの関係だということを伝えてきた場合の2種類があると思います。

もしあなたの付き合っている相手ががあなたとの将来のためにパートナーとの離婚も考えていた場合、離婚するまではしばらくお付き合いを中断し、相手が正式に離婚するのを待ってから付き合い直すという方法もあります。

相手が離婚してからであれば不倫にはならないので堂々と恋愛することが出来ますし、あなたも不倫のリスクを背負わずに済みます。

ただし、相手とよく話し合い、相手の本心が分かってから決断をしないと、いつまでたっても相手がパートナーと離婚してくれず、婚期を遅らせてしまうかもしれません。

不倫を続ける場合は関係を続けることによって起こるリスクを理解しておく

相手が既婚者である事を知りながら付き合いを続けた場合、それは社会的に許されない不倫関係となります。

帰宅後や休日など家族と一緒にいる間はなかなか連絡を取り合うことはできません。まして会いたいと思っても相手が要求に必ず応えられるわけでもありません。そのため、どうしても都合のいい相手とされてしまうことが多いです。

現状が不倫だと知ってからも付き合いを続けることで、さまざまなリスクが発生することをしっかり覚えておきましょう。

不倫相手のパートナーから慰謝料を請求されることも

不倫していることが相手のパートナーにばれてしまった場合、慰謝料を請求されることもあります。

不倫していたという決定的な証拠がなければ、証拠不十分で慰謝料の支払いを拒否したり、逆に名誉棄損などで訴えることもできますが、決定的な証拠を集められていた場合には支払い義務が生じます。

復讐によって社会的信用などを失ってしまうことがある

不倫相手のパートナーにとっては、自分のパートナーが不倫していたとなれば、裏切られたという思いや、憎しみの気持ちが沸いてきます。パートナーに愛があればあるほどその気持ちは強くなり、暴行されたり、脅迫されたり、中には殺されてしまう時もあります。

不倫は社会的に許されない行為です。そのため、職場や家族などに不倫していたことを密告された場合、社会的信用を失い、職を失ってしまったり、家族から縁を切られてしまうなどの結果になることもあります。

不倫一つで全てを失ってしまうこともあるのだということを頭に入れておきましょう。

諦められるなら別れた方が自分のため

好意を抱き、恋愛を楽しんで付き合っていた相手が、実は既婚だと分かった場合、どういう対処をするにしても、今までと同じようには付き合うことはなかなか難しいことです。相手のパートナーにばれたら、復讐されたり、社会的制裁を加えられたり、場合によっては今あるすべてを失ってしまうこともあります。

相手への気持ちを諦められるようであれば、勇気をもって別れた方が、相手にも自分にも良いのです。なかなか思い通りにデートすらできない相手とだらだらと関係を続けているより、きっぱりと諦めて、新しい恋愛をした方がずっとうまくいくでしょう。

不倫相手のパートナーに気づかれる前に別れる事でリスクを減らす

付き合っていた相手が既婚者だと知っている場合、相手のパートナーに不倫していたことがばれてしまうと、相手の家族をも傷つけることとなり、慰謝料を請求されたり、復讐されることもあります。

パートナーが不倫の決定的な証拠を持っていない場合には、復讐されたことを逆に訴えることもできますが、パートナーが決定的な証拠を持っていた場合には、訴えても退けられ、社会的信用などを失ってしまうことにもなりかねません。ひどい場合には殺されてしまうこともあるのです。

相手が既婚者だと分かったとき、自分が相手への気持ちを諦められるようであれば、相手のパートナーに不倫がばれる前に別れた方が賢明でしょう。

仮に、相手が既婚者だと知ることができず付き合っていたのであれば、法的な責任もありませんし、もしものときは言い逃れもできます。逆に既婚である事を隠し、あなたに不倫をさせていたとして相手を不倫相手を訴えることもできます。

不倫相手とよく話し合う

あなたが不倫の関係を清算し、これから前に向かって新しく歩みだそうと思っていても、不倫相手が納得していない場合もあります。相手があなたに対して自分のパートナー以上の感情を持っている、いわゆる本気の場合、あなたが別れようとしてもなかなか別れてくれないこともあります。

ですから別れる前後にしっかりと相手と話し合いをすることが大切です。相手がパートナーとの離婚を考えている場合、話し合いをすることで相手が離婚が成立するまで一旦付き合いを中断させ、離婚してから付き合い直すこともできます。

お互い納得の上で別れることで、あなたも新しい人生を踏み出すことができます。

徐々に距離を置く

別れることを前提に話し合いを行っても、なかなかお互いに別れることが出来ない場合、徐々に距離を置いてみることも一つです。

同じ職場であれば距離を置くというのもなかなか難しいものがあるかもしれませんが、例えば仕事以外の呼び出しには応じないようにしたり、二人きりになるのを避ける、デートの回数を徐々に減らすなどの方法があります。

心理的な距離を徐々に開けていくことで、お互いの気持ちが冷めていくこともあります。

あえて仕事などを忙しくする

徐々に距離を置く方法の一つに、あえて仕事を入れて忙しくする方法があります。

仕事は決まった時間までに行わなくてはならない場合も多く、その仕事が終わるまでは相手と連絡を取ったり、会っている暇はなくなります。忙しくすることで相手のことを考える時間も減っていきます。

通常の恋愛でもなかなか会えない日が続くと気持ちが冷めていくのと同じように、仕事を忙しくして会えない時間を増やすことで、関係を断ち切ることができ、職場からの信頼も厚くなるのでお勧めです。

他の異性にも目を向けてみる

相手が既婚者だったとわかったとき、あなた自身も裏切られたという気持や悲しみを感じるはずです。不倫は自分も相手もダメにしてしまう、社会的に許されない行為である事を頭に入れて、相手への気持ちを断ち切るために、他の異性にも目を向けてみましょう。

例えば趣味の集まりに参加したり、職場でも今までとは違った人と話をしてみることで、今まで気が付かなかった独身の素敵な異性と知り合えるかもしれません。素敵な人を見つけたら不倫を断ち切って新しい恋を進めるのもいいものです。

相手とのつながりをすべて断ち切る

交際期間が長かったり、様々な場所へ旅行やデートをしていた場合には、相手との思い出の品が家の中にたくさんある場合があります。このような場合、仮に相手のパートナーに不倫関係がばれてしまった場合、たとえ関係を断ち切った後であっても不倫の証拠とされてしまうこともあります。

相手への気持ちを断ち切って別れようという場合には、相手との思い出の品や写真、デートの連絡をしていた携帯の履歴など、相手とのつながりをすべて断ち切りましょう。

もちろん相手の携帯番号や家の電話番号、メールなども着信拒否しておきます。SNSでつながっている場合には相手をブロックすることも必要です。

職場が同じ場合には関係を断ち切っても職場で顔を合わすこともあります。辛い場合には思い切って転職するのも良い方法です。

相手のパートナーを知ることで相手への気持ちを断ち切る

どうしても相手との関係が断ち切れない場合には、思い切って相手のパートナーに会ってみる方法もあります。その場合はあくまでも友人や知り合いという形で不倫相手だとはばれないように注意しましょう。

会う勇気がない場合には、相手にパートナーの事をさりげなく聞いてみるのも有効です。

相手のパートナーを知ることによって、相手と付き合い続けることに罪悪感を感じ、相手への想いを断ち切ることが出来る場合もあります。

付き合うなら不倫のリスクを覚悟して付き合う

たとえ割り切った関係でも、恋愛感情を持った不倫関係であっても、付き合いを続ける以上はどこかで相手のパートナーに付き合いがばれてしまうことがあります。

相手のパートナーが愛情がほとんどなくなっている場合は責められることはないかもしれませんが、パートナーが相手に対して愛情を持っていればいるほど、相手やあなたに対して憎しみの感情を持つようになります。

パートナーから嫌がらせや脅迫、暴力を振るわれることもあります。ひどい場合には殺されてしまうこともあります。また、合法的な復讐として慰謝料を請求されることもあります。不倫していることが周囲や職場にばれてしまったとき、周囲から非難を受けたり、職を失うなど社会的な制裁を受けることもあります。

相手が既婚者とわかっても付き合い続けるのであれば、そういったリスクとも向き合っていく覚悟が必要です。

まとめ

付き合ってから既婚者だと告白された場合、楽しかった恋愛関係から、社会的に許されない不倫関係へと一変してしまいます。相手は騙したつもりではなくても騙されたという気持ちが湧いてくることもあります。

不倫の関係だとわかった場合、関係を断ち切ることがお互いに一番ダメージの少ない方法ですが、相手への想いが断ち切れない場合、なかなか別れることが出来ず悩んでしまう人もいます。

相手との関係を断ち切ろうと思うのであれば、相手と徐々に距離を置いたり、相手とのつながりをすべて断ち切り、他の異性に目を向けると良いでしょう。

不倫とわかっても愛していて別れられないという場合には、相手のパートナーや周囲にばれることで、復讐や社会的な制裁を受け、すべてを失ってしまう場合もあることを覚悟のうえで付き合うようにしましょう。