男性心理

既婚男性が奥さんの悪口を言う心理とは?上手な聞き方

飲み会の席などで、奥さんの悪口や愚痴を言っている既婚男性っていませんか?「嫁が冷たい」などのちょっとした悪口なら、普段から耳にしたことはあるかもしれません。

内容はどうであれ、「そんなこと言われても……」「なんで私に?」と、複雑な気分になることもあるでしょう。

嫁の悪口を言ってくる男性、はたしてその心理とはどのようなものなのでしょうか。

既婚男性が奥さんの悪口を言う心理

ただの愚痴

相手が言ってきた悪口の内容に注目してみてください。その愚痴や悪口の内容はどのような感じですか?

内容にリアリティがあり、切実なものだった場合、純粋に話しを聞いて欲しいだけの可能性があります。この場合「誰でもいい」と言う感情が含まれているので、愚痴る相手はあなたじゃなくてもいいこともあるでしょう。

既婚女性というのは、家での家事、仕事疲れ、育児などで日々ストレスをため込んでいることがあります。そんな奥さんに対して彼は文句を言うこともできず、彼自身も不満をため込んでしまうことが多く、「誰でもいいから愚痴ってスッキリしたい」と思うものです。

あなたへの好意・下心

奥さんの悪口等をあなたに対して遠慮なく言ってくるというのは、あなたへの好意や下心を持っているからかもしれません。

夫婦仲があまり良くないことをあなたに知ってもらいたい気持ちがあるから、あなたに聞いてもらいたいと思っている可能性もあります。奥さんの悪口等を言うことで、状況を知ってもらって遠まわしにあなたを誘惑しているのかもしれないのです。

ここで奥さんの愚痴の流れから、「その点○○さんは~」など、奥さんを引き合いに出してあなたを持ち上げたりなんかしていませんか。この場合、実は奥さんへの不満はそれほど強いわけではなく、あなたのことを褒めるための口実に使っているとも考えられます。

女性が男性から褒められる時に、「奥さんよりも魅力がある」と褒められると、普通に褒められるよりも嬉しく感じることがあると思います。あなたを褒めることで下心や好意を伝え、その後の展開を期待している……なんてこともあり得ます。

あなたのことを持ち上げるようなことがあったら、誘っていると考えても良いかもしれません。

奥さんと別れたい

奥さんの愚痴や悪口というのは、彼の本音であって実際に「別れたい」と思っている場合もあります。

愚痴る相手がよっぽど信頼できる相手でなければ「別れたい」と口に出すことはないと思います。口に出さないだけで実際に心では思っている可能性もないとは言い切れません。

今後仲良くなって信頼関係を築くことができれば、「別れたい」と本音を出すこともあるでしょう。親密度が高くなればそれだけ「奥さんと別れたい」ことをアピールするために、リアルな愚痴や悪口を打ちあけるようになるでしょう。

欲求不満

彼が言っている悪口の内容が、「愛情不足」「スキンシップ不足」等の奥さんへの不満だったら、肉体的な欲求不満だということを伝えてアピールしている可能性があります。

欲求不満を伝えることで、あなたに甘えたい気持ちや認めてほしい気持ち、慰めて欲しい気持ちがあるのかもしれません。また、遠まわしなセックスへのお誘いという可能性もあるので、愚痴の内容に注意して聞いてみてください。

話のネタ

話しのネタに困ったときに、盛り上がれる話題として奥さんの愚痴や悪口を出している場合もあります。特に飲み会の時なんかは、酒の肴として引き合いに出す人も結構いるものです。

男性と話しているときだけじゃなく、同性の友だちと話しているときなんかでも、実は一番盛り上がるのが、人の悪口だったりするものです。

他人の悪口を言うと、話題にされた人はもちろん、その友人や関りの深い人など、周りの人に不快感を与えることもあり、敵を作ることもあります。悪口は話のネタとしては最高ですが、話す相手を間違えると大変なことになりかねません。

しかし自分の奥さんの悪口となると、奥さん本人以外は特に敵を作る心配もありません。このネタで盛り上がることができれば、今後のネタにも困ることはなくなります。

特にお酒の場では、酔っていて気分がハイになっていることもあり、多少大げさに悪口を言ったところで、笑いにつながったりすることが多く、盛り上がれる話題として引き合いに出している場合が多いです。

奥さんの愚痴の上手な聞き方

男性が奥さんの悪口を言う心理には、ただ聞いてほしい、話のネタにと考えているものから、あなたを誘うための口実まで幅広くあります。

では、男性が奥さんの愚痴を口にし始めたらどういった反応をすれば良いのでしょうか。

アドバイスはしない

女性同士の愚痴の場合、共感しつつもお互いの不平不満を言い合って不幸自慢をするケースが多いかと思います。

しかし、男性の愚痴は女性とは違って不幸を自慢したいわけではなく、多くの場合は聞いてもらうことで癒されたいからです。

女性の愚痴大会のときのように、話している途中で自分のことについて話しはじめられたら男性側としては癒されません。奥さんの愚痴や悪口から、自分自身の弱音に繋がっていくこともあります。そんなとき打ち明けられた女性としては、徹底的に聞き役に回るべきだと考えられるでしょう。

奥さんへの不満や愚痴に、部外者であるあなたがアドバイスや助言はできるものではありません。

実際男性だって真剣に「相談」しているわけではなく、吐き出して楽になりたいだけ。くれぐれも「そこはもっとこうするべき」などのアドバイスは入れないようにしましょう。

「あいづち」と「共感」

相手が話をしているときに自分の話しを始めたらいけないと言いました。しかし、何も言わず話し終わるのを待っているだけだと「本当に聞いているのかな」と思われてしまいます。

相手が話しているときは、話しの内容に耳を傾けて、「そっか」「大変だったね」などの、適度なあいづちを入れるようにしましょう。

何の意見も無いと本当に話を聞いていてくれたのか、話が伝わっているのかが不明になり、打ち明けた男性も不安になることでしょう。話に耳を傾けて共感し、「辛かったね」「気にしないほうがいいよ」など、励ましの言葉は入れてあげるようにしてください。

話しに共感することは大切ですが、共感しすぎて奥さんの悪口を一緒になって言うことはしないでください。自分で悪口を言っていたとしても、身内のことなので、悪く言われると良い気分にならないのも事実です。

愚痴を聞いてくれる女性に対する男性心理

実際に奥さんの愚痴や悪口を誰かに言う男性はあまりいません。なぜなら、男性は元々プライドが高い生き物です。奥さんの愚痴を言うことにより、そんな女性をパートナーに選んだと思われることで、自分の評価が下がってしまうと考えるからです。

さらに子どもがいる場合だと、自分の遺伝子を持った子供の母親が、「冷たい」「掃除をしない」などといった女だと思われることは、プライドが許さないところがよりあるようです。

それでも話したくなるのは、あなたが他の人より口が堅そうだったり、アドバイスをくれそう、話しをしっかり聞いてくれそうなど、理由は様々です。他にも自分のことを知ってほしい気持ちもあって、どの理由にしても、あなたのことをある一定以上信頼しているからだと考えられます。

愚痴を上手に聞いてあげることで、彼のココロをスッキリさせてあげることができれば、「気分が楽になる」から「一緒にいて安心する」「癒される」「心地いい」などと思ってもらうことができ、二人の距離は縮まっていく可能性もあります。